前回はブランドカラーを使ったスタイリング例としてイギリスの老舗デパートについて書きました。今回は色の持つ意味やイメージについてのまとめと、自分らしい色の見つけ方について解説します。
色の持つ意味やイメージ
白
白のもつ意味…清潔さ、無、美しさ、新しい、頼りない、冷淡
白からイメージするもの…雪、結婚式、新しいスタート、病院、北欧
黒
黒のもつ意味…不安、高級感、孤独、厳粛、悪
黒からイメージするもの…カラス、喪服、夜、闇、80年代
赤
赤のもつ意味…情熱、愛情、生命、怒り、勇気
赤からイメージするもの…太陽、炎、血、口紅、リンゴ
黃
黃のもつ意味…注意、愉快、幸福、知識、向上心
黃からイメージするもの…レモン、向日葵、カナリア、バナナ、小学生の帽子
緑
緑のもつ意味…平和、安全、若さ、自然、調和
緑からイメージするもの…植物、野菜、山、ピーマン、初心者
青
青のもつ意味…さわやか、知性、冷静、誠実、清潔
青からイメージするもの…空、海、地球、デニム、ポカリスエット
紫
紫のもつ意味…優雅、ミステリアス、上品、うぬぼれ
紫からイメージするもの…ナス、すみれ、ブドウ、藤、着物
色はまだまだたくさんありますが、一部を上記にあげてみました。「色からイメージするもの」がご自身と違ったものもあると思います。また、国によって「白」がお祝いではなく「喪」の場合もあるように、ところ変われば色に対する印象も変わってきます。
しかし、全く正反対ということは少なく、どこの国でも似たような印象を持つことが多いです。ちなみに、世界で一番好かれている色は「青」だそうです。
何となく納得ですね。
自分ブランドに合った色を見つけるコツ
ブランドカラーは、ずっと使っていくものであり、ブランドを象徴する色の役割を果たします。
ブランドのコンセプトや今後作っていく商品のイメージに合った色を選びましょう。
ポイント
- 色から連想するものと、自分のブランドから連想させたいものを一致させる
ブランドのテーマやコンセプトから考える方法
例1)theory(セオリー) 上品でシンプルな服のブランド
コンセプト:New Basic (ニューベーシック)
ブランドカラー:お店やロゴ、パッケージは白&黒がメイン
扱っている洋服もシンプルなデザイン、落ち着いたカラーがメインです。
例2)ボーネルンド 世界各国の知育玩具を扱うお店
コンセプト:遊びから未来をかえる
ブランドカラー:ロゴは青&黃色
使う材料や作っているものから考える方法
例えば、草木染めなど優しい色合いの商品を扱っている場合、ブランドカラーも「優しさ」を持った色にしたほうが効果的です。
また、赤ちゃんや子供服のブランドなども「柔らかさ」や「優しさ」を感じられる色がいいと思います。
例)ファミリア 上質な本物の子供服(朝ドラ「べっぴんさん」のモデル)
コンセプト:子どもの可能性をクリエイトする
ブランドカラー:ロゴは柔らかい青
作る場所や会社の所在地から考える方法
日本の商品を作っていて、日本製だということをアピールしたい場合などは日本人にも外国人にも和風に感じる色がおすすめです。
最近観光地としても人気な石川県金沢市は藍色や藤色、朱色などの色がたくさんあります。
色を選ぶときのポイント
なかなか色選びや色合わせが難しい場合、配色辞典や日本の伝統色、フランスの伝統色などの本も売られているので是非参考にしてみてください。色のイメージや複数色を合わせた場合なども載っているのでおすすめです。
季節を連想させてしまう色は少し使いにくいので、1年中使えそうな色を選んでみてください。
ブランドカラーは1つではなくてもOKですが、あまりたくさんあるとわかりにくいので、1~3色くらい、国旗に使う色の数くらいがベストです。
ブランドカラーの例
できるだけ身近なものを集めました。
この他にも、日本は資生堂やJALなど赤系統の色が多いと思います。
あとは、最近だと世界的に見て「緑」や「茶」など自然や環境に優しいイメージの色も増えてきています。
まとめ
- 色にはそれぞれ意味や連想させるものがある
- ブランドカラーはブランドのコンセプトに合ったものを選ぶ
- 色の数は1~3色くらいがベスト