テーマやイメージに合った色とトーンを使った商品&パッケージのスタイリング例

前回は色とトーンについてご説明したので、今回はもう1つスタイリング例をあげたいと思います。素敵なスタイリングをするためには、たくさん例を見て学びましょう。

フォートナム&メイソン 老舗デパートのブランドカラー

フォートナム&メイソンは1707年から続く、紅茶やクッキーなどで有名な英国王室御用達の老舗百貨店です。英国らしい「アフタヌーンティー」も有名ですね。

フォートナム&メイソンを象徴する色は「Eau de Nil」と言われるくすんだ緑色です。これはフランス語ですが、英語だと「Water of the Nile」つまり、ナイル川の水の色という意味です。

お店の外観
 

Fortnum & Masonさん(@fortnums)が投稿した写真

お店にもやはりこのEau de Nilが使われていますね。周りのベージュの部分とトーンも合っていて、英国の老舗百貨店という雰囲気が伝わってきます。

お店の中
 

Fortnum & Masonさん(@fortnums)が投稿した写真

壁の色と商品の色のトーンを同じにしていまうと、商品が埋もれてしまうので、

  • 商品は軽さ、軽快さを持ったトーン
  • 後ろの壁は鈍く落ち着いたトーン
  • また、ボトルの商品は重み、高級感のあるトーン

というように、それぞれの商品を引き立たせてバランスをとる配色・配置になっています。

ティーサロン
 

Fortnum & Masonさん(@fortnums)が投稿した写真

食べ物が主役。主役が引き立つようにEau de Nilはぼんやりした脇役にまわる。

 

Fortnum & Masonさん(@fortnums)が投稿した写真

高級感を添えるゴールドの縁取り

デリバリー
 

Fortnum & Masonさん(@fortnums)が投稿した写真

ロゴの色とダンボールのコントラストがおしゃれ

ウェブサイト

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色や雰囲気が実店舗の外装によく似ていますね。

まとめ

  • フォートナム&メイソンはイギリスの老舗百貨店
  • ブランドカラーはEau de Nil=ナイル川の水の色
  • Eau de Nilを使うことによって、店舗や商品の色に統一感を出している
  • ブランドカラーはアイテム(壁の色か食器か等)や季節など用途によって、少しずつトーンや色味を変えて使う

前回のハロッズに続き、今回も英国の老舗ブランドを紹介しました。どちらのブランドの色も「イギリスらしさ」がありましたね。次回は色の意味やイメージについてまとめたいと思います。

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