Dior創立以来初の女性デザイナー、マリア・グラツィア・キウリのプロフィールについてまとめました。マリアがDiorで発表したコレクションの情報も載せています。
マリア・グラツィア・キウリのプロフィール
マリアの出身や年齢は?
- 名前:マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)
- 出身地:イタリア・ローマ
- 年齢:1964年2月生まれのもうすぐ53歳
左がマリア、中央がDior クチュールCEOのシドニー・トレダノ、右が芸術家のマウリツィオ・カッテラン。
マリアは結婚していて、子供が2人いるそうです。
デザイナーとしてのキャリア
マリアはローマのIstituto Europeo di Design(IED)を卒業後、Fendiに入社。
1989年から、同じくIED卒のピエールパオロ・ピッチョーリとチームでFendiのアクセサリー部門を担当して経験を積み、バッグなどをデザイン。
そして、2人は1999年にヴァレンティノのアクセサリー部門のデザイナーに就任。
マリアとピエールパオロ・ピッチョーリ
マリアはヴァレンティノ時代、スクーターでローマの本社に出勤していたそうです。
カッコイイですね。
2007年にブランドの創立者でデザイナーのヴァレンティノ・ガラヴァーニ引退後、クリエイティブ・ディレクターに就任していたアレッサンドラ・ファキネッティが1年で退任すると、2人は2008年からヴァレンティノのレディスラインのクリエイティブ・ディレクターに就任し、その後メンズラインも担当します。
マリアとピエールパオロは、マリアが2016年7月にディオールのクリエイティブ・ディレクターに抜擢されるまで、Fendi時代から約26年間一緒に仕事をしてきたそうです。
現在もピエールパオロはヴァレンティノのクリエイティブ・ディレクターを1人で続けています。
ブランド史上初の女性デザイナー
マリアは1946年のDior創立以来、初の女性クリエイティブ・ディレクターです。
Diorは2015年の10月に前任のラフ・シモンズが退任して以来、クリエイティブ・ディレクターが一時いない状態でした。
マリアは2016年7月に正式にディオールのクリエイティブ・ディレクターに任命され、ウィメンズのオートクチュール、既製服、アクセサリーを担当しています。
過去のDior クリエイティブディレクター
- クリスチャン・ディオール(1946-1957)
- イヴ・サン・ローラン(1957-1960)
- マルク・ボアン(1960-1989)
- ジャンフランコ・フェレ(1989-1997)
- ジョン・ガリアーノ(1997-2011)
- ビル・ゲイテン(2011-2012)
- ラフ・シモンズ(2012-2015)
創業者のディオールの死から21歳で後任となったイヴ・サン・ローラン、騒動で解雇されたジョン・ガリアーノなど、Diorも歴史に残る出来事がたくさんありますね。
Diorのコレクション
マリアはDiorのクリエイティブ・ディレクターに就任後、2016年9月30日にパリで2017年春夏コレクションを発表しています。
女性のフェンシングのユニフォームにインスパイアされたデザイン。
これまでのDiorとは、ちょっと雰囲気が違いますね。
マリアのDior最初のこのコレクションには「未来的」「タイムレス」「新鮮」「革命的」「ロマンティック」「ボーダーレス」…など様々なコメントがモデルやジャーナリストたちから寄せられていました。
「女性は皆違う」と言っていたマリアのコレクションを見て、色々な捉え方をした人がいるのは、マリアの狙い通りかもしれないですね。
2017年1月に発表した2017年春夏オートクチュールコレクション
コレクションのテーマは「迷宮」。
マリアは、「人生は迷宮のようなもの。将来に何が起こるかわからないから。不安になることもあるだろうけど、迷宮の中にあなたは自分自身を見つけられる。」とコメントしています。
Dior初の女性デザイナーとして、女性の視点で世界を観てファッションを作り続けるマリア。
今後の活躍が楽しみですね。
まとめ
- マリア・グラツィア・キウリはDiorの前はフェンディとヴァレンティノでデザイナーをしていた
- 約26年間、ピエールパオロ・ピッチョーリとチームで、デザインのディレクションをしていた
- Diorでは、Diorのこれまでの歴史にとらわれない、女性らしい新しい視点でコレクションを発表している
ソロになったマリアとピエールパオロのコレクションを楽しみにしたいと思います。