アメリカンアパレルが閉店!日本撤退の理由やブランドの過去の問題について

日本にも結構ファンの多かったアメリカンアパレル。日本だけではなく、アメリカ以外のすべての国の店舗が閉鎖されるようで、今後のブランド存続は不透明です。撤退の理由やアメアパの過去の問題などについてまとめました。

アメリカンアパレルが日本撤退

アメリカンアパレルは2005年に日本に初上陸し、Fashionsnap.comによると、2012年には渋谷レディース館が売上世界一になるほど人気があったそうです。

しかし実際は2010年ごろから経営状態の悪化よる倒産の噂が流れ始め、2015年10月に1度目の破産申請、2016年の11月に2度目の破産申請をしました。

そして、日本にあった渋谷レディース館(メンズ館は2015年に閉店)、代官山、大阪アメ村店は2016年12月18日までにすべて閉店し、日本のオンラインショップから商品を買うこともできなくなってしまいました。

閉店前のパーティーはとても盛り上がったようですね。日本から撤退してしまうのは残念です。

また、日本だけではなく、アメリカ国外の国からも撤退するようで、ヨーロッパや韓国など他国のオンラインショップもすでに閉鎖されています。

アメリカの店舗とアメリカのオンラインショップに関してはまだ存続しているようですが、破産申請をした後に買い手を探しているところのようなので、今後どうなるかはわかりません。

個人的にはコンセプトなども素敵なブランドで好きだったので、なくならないでほしいと思っていますが、どうなるんでしょうか。

アメリカンアパレルってどんなブランド?

商品について

アメアパはメンズ、レディース、キッズ、雑貨の他に犬の服なども展開しています。

ベーシックアイテムと商品の多色展開が特徴で、安い海外生産を選ぶアパレル企業が多い中、現在もアメリカLAの自社工場でMade in USAの商品を生産したり、いち早くオーガニックコットンの商品を販売したりしています。

アメリカンアパレルは、ニット製品の染色や生産もアメリカの工場で行い、Made in USAの商品を作っています。

インスタグラムなどのSNSでは、アメアパの商品を通して「Made in USA」や小さな工場や技術者のサポートを表明したり、LGBTの支持や動物愛護などを人々に呼びかけたりもしています。

アメリカのアパレル会社として、国が直面している社会問題に対しても意見を発信するのはすごいことだなぁと思います。

創業者について

このアメリカンな会社を立ち上げたのは、カナダ人のダブ・チャーニー氏です。

チャーニー氏は少年時代からアメリカが大好きで、高校生の時にはアメリカのTシャツの輸入販売などもしていたそうです。

そして、1989年にアメリカンアパレルをカナダのモントリオールで設立し、現在の拠点であるアメリカのLAに移ったのは1997年です。

Dov charney

ダブ・チャーニー氏 credit : Dovcharney

チャーニー氏はアパレルブランドが生産工場を海外に移し、安い賃金で外国人を働かせる風潮の中、商品の企画から生産までのすべての過程をアメリカ国内で行い、工場の生産者も適正な賃金や労働環境で働けるシステムを確立しました。

しかし・・・色んな人から訴えられ、2014年にはアメリカンアパレルの最高経営責任者(CEO)の座を追われてしまいます。

Made in USAの製品を作り続けたり、生産過程の透明性もありそうなのに、良くないことも色々あったんですね。どんなことで訴えられたのでしょうか?

過去のトラブル

アメリカンアパレルの元CEOチャーニー氏は、ちょっと問題ありの人物だったようです。

  • 2000年代半ばから、少なくとも5件のセクハラで訴えられる(多分もっと多い)
  • 映画監督のウディ・アレンに「アニー・ホール」のイメージを無断で広告に使ったことで訴えられる
  • アメアパの広告が、写真を撮っているアングルやシチュエーションなどが問題で批判の的となる

チャーニー氏がセクハラで訴えられていることに関しては、ちょっとここには書けないような過激なことが多いみたいですね。

アメアパは自分で創った会社なのに、2014年に追い出されてアメアパに訴えられたり、アメアパを訴えたりもしているみたいです。

まさに泥仕合ですね。残念。

アメアパの広告は公式インスタグラムなどからも見られるので、ご興味のある方は問題がありそうなショットも探してみてください。

まとめ

  • アメリカンアパレルがアメリカ国外から撤退、オンラインショップも閉鎖
  • アメリカンアパレルはアメリカ国内で生産してMade in USAの商品を作り続けている
  • 創立者はアメリカが大好きで良い活動もしてきたけど、ちょっと変わった人かもしれない

ブランド自体が無くなってしまうという噂もありますが、外国製の商品が多い中、アメアパのブランドコンセプトや生産スタイルは存続してほしいと思います。