2015年には東京五輪エンブレムのパクリ疑惑が起き、「グラフィック業界では似てしまうことはよくある」と言う声もありましたが、今回は益若さんの手がけるファッションブランドでパクリ事件が起きました。実際アパレル業界のパクリ事情はどうなのかまとめました。
Contents
益若つばさの「EAT ME」がデザイン盗用?
益若つばささんがプロデュースするブランド
公式ツイッターによると、EAT ME(イートミー)は益若つばささんがディレクターを務めるブランドで、コンセプトは「fetish mode(フェティッシュ・モード)」、女性も男性も魅了する服だそうです。
フリルやレース、リボンなどの付いた可愛らしい服が多いですね。価格帯はトップスが1万円弱、ワンピース1万5千円前後、コート2~3万円です。
デザイン盗用事件について
EAT MEが製品化して益若さんが紹介していた商品のロゴのデザインと、SuG(サグ)のボーカル武瑠(タケル)さんのブランドmillion $ orchestra (ミリオンダラーオーケストラ)のデザインが酷似していたということです。
確かに文字の部分が「Eat me」か「holic」かの違いで、後は葉っぱの向きや形も一緒ですね。こちらは指摘を受けた益若さんがすでに武瑠さんに謝罪したそうです。
東京五輪のエンブレム・パクリ疑惑のときより、かなり似ていますね。
実際にアパレル業界のパクリというのはよくあるのでしょうか?
アパレル業界のパクリ事情について
デザインをパクッても訴えられにくい?
今回のような、ロゴのデザインが明らかに同じ場合は例外ですが、アパレル業界はパクられても相手を訴えにくい業界です。
訴えてもその費用や時間に見合ったものが期待できないからなのですが、「ファッション」の持つ性質にも原因があります。
- シーズンごとに色や布、柄、シルエット、スタイル等の流行が発表されるので、真似していなくても似たデザインになってしまうことがよくある
→パリコレクションなどは実際のシーズンより半年早く発表される、色や布の流行はもっと前に発表される
- 服のデザインを意匠(いしょう)登録することは出来るが、デザインが少しでも違えば権利が守られないため一般的ではない
→イッセイミヤケのプリーツプリーズやルブタンの赤い靴底の黒パンプスのような、ひと目見ただけで特定のブランドと結びつくようなデザインじゃないと、裁判になっても勝てない
- ファストファッションブランドが増え、売れているものをどれだけ早く自ブランドで商品化できるかが生き残りの鍵になっている
→他のブランドの売れている商品を少しだけアレンジして、すぐに中国の工場などで生産し、商品化して店頭に並べる方法も珍しくはない
実際に売っている商品をサンプル品として購入し、デザインの参考にすることは大手のアパレル企業でも行われています。これは、売れる商品を作るためのリサーチの一環です。
しかし、ロゴ以外でも服のデザインやディテールが似ていて訴えられることはありますよ。パクリは、やめましょう。
パクリと言われないデザインをするには?
商用や公に出す物でなければ、真似するのは個人の自由かもしれませんが、基本的に「パクリ」って響きが良くないですよね。
パクリ呼ばわりされないためには…?
- 「参考にする」と「真似する」を混同しない
- 自分のブランドやデザインの軸(コンセプト)をしっかり決めておく
- 常に自分らしいデザインやスタイルを磨く
真似してもらえるのが嬉しいというファッションデザイナーもたまにはいるようですが、基本的には自分が時間やお金をかけて生み出したアイデアを人に取られたら嫌ですよね!
作り手も着る人もハッピーになれるデザインが出来るようにしたいです。
まとめ
- 益若つばさのブランドがパクリで批判を受けた
- ファッション業界でデザインが似てしまうことはよくある
- 売れそうな服のリサーチは大事だけど、他人の真似はダメ
最近は記事や画像の無断盗用なども問題になりましたが、服は文字や画像のようにはっきり同じか判断しにくいので、難しいですね。パクられるのも嫌ですが、パクリじゃないのにパクリと言われるのも嫌ですね。