自分のブランドを立ち上げるとき、ウェブサイトを作るとき、「アナタがどういう人か?」を相手に伝えるプロフィールが必要ですよね。ここでは、「自分ブランド」と「プロフィールの書き方」についてまとめました。
「自分ブランド」について
「自分ブランド」を世の中の人に知ってもらうために、きっかけとなるアイテムを1つ作りましょう。例えば、あのシャネルも今となっては服、アクセサリー、香水…と色々なラインナップがありますが、はじまりは「帽子」です。ルイ・ヴィトンももともとは「旅行鞄」のメーカーだったと言うのは有名な話ですよね。
1つの良いものを作ることで「〇〇(アイテム名)」といえば「□□(ブランド名)」というように覚えてもらうことができ、他の商品を出したときも信頼して購入してもらうことができます。
例えば、お母さんが作った唐揚げは美味しい、〇〇ちゃんが描いた似顔絵は上手、□□くんが投げるストレートは速い・・・
実は、身近なところでも”ブランド化”しているモノはたくさんあります。この場合、お母さんの作った唐揚げが美味しかったら、別の料理も食べてみたいと思いますし、もしかしたら□□くんをスカウトしたい、という申し出もあるかもしれません。
まずはシンプルに自分といえば何かを考えてみてください。ずっと習ってきた得意なものでもいいですし、好きなことやこれから挑戦したいことでもいいと思います。
「自分ブランド」にストーリーを付けよう
ファンの多いブランドには、理由(ストーリー)があります。
例えば…
- お母さんの唐揚げは、隠し味にハチミツが入っている
- 〇〇ちゃんは赤ちゃんの時からご両親のアトリエで過ごしてきた
- □□くんは毎日6時間、野球の練習している
ブランドストーリーを作るのに、必要なモノ
ブランドストーリーを考えるとき、どうしてライバルより優れているのか?を考えてみてください。おすすめポイントは何でしょうか?
例えば
- 他とは違う、自分だけのアイデアを使っている
- 自分が育った環境に起因するものを活かしている(家系だけでなく地元産業なども考えてみる)
- 努力(と、おそらく工夫)をして、磨いたスキル
さあ、あなたのブランドストーリーにとって重要なのはどれですか。経験がないから、才能がないから、と思っていた方は是非もう一度ご自身の過去を振り返ったり、周りを見渡したりしながら、自分だけのストーリーを考えてみてください。
プロフィールを考える際に注意すること
「自分はこんなに可哀想なのに頑張っている」のようなお涙ちょうだい的なストーリーはあまりおすすめしません。なぜなら、ファンを作るためにはその商品に満足して「また欲しい」と思っていただく必要があるからです。可哀想だから買ってくれた人も、家族や友人ではない限り、また買ってくれることはないですよね。それに「頑張っている」から応援してもらえるのは学生までで、ビジネスではお金を出して買う価値のあるものを提供する必要があります。
まずは、なぜアナタの商品には価値があるのか、どんなところが優れているのか、作り手であるアナタの想いが伝わる素敵なストーリーを作りましょう。
有名ブランドのストーリー
プロフィールの例がないとなかなかイメージがつきにくいかと思いますので、歴史のあるファッションブランドと最近人気のある日本の家電メーカーの創業時のブランドストーリーについてプロフィールを以下に載せました。
是非ご自身のストーリーを考えるときに参考にしてみてください。具体的に人柄がわかるストーリーや、年齢や西暦などの数字を入れてもわかりやすいですね。
①Alexander McQueen(創業者:アレキサンダー・マックイーン)
1969年タクシードライバーの子供としてロンドンに生まれる。中学卒業後、パブで仕事をしていたが長く続かず、仕立屋職人が人手不足というニュースをたまたま見たことがきっかけで、サヴィル・ロウの仕立職人の見習いをはじめる。ここからファッションのキャリアがスタート。
アンダーソン&シェパード、ギーブス&ホークスで計3年間仕立てを学び、ロンドンの舞台用の衣装を扱うバーマンズ&ネイサンズでキャリアを積む。その後、コージ タツノの元で働くが、間もなくコージ タツノが倒産。これを機にイタリアに渡り、ロメオ ジリ等の下でキャリアを積む。
ロンドンに戻り、セントマーチンズにパターンカッティングの講師として雇われる。このとき若干21歳。また、その間セントマーチンズの大学院課程を卒業する。
91年、卒業コレクションの時に、「ヴォーグ」のエディターの目に留まったことがきっかけでデビューが決定。92年、自身のブランド「アレキサンダー・マックイーン」を立ち上げる。
②BALMUDA(創業者:寺尾玄)
17歳の時、高校を中退。スペイン、イタリア、モロッコなど、地中海沿いへ放浪の旅に出る。帰国後、音楽活動を開始。大手レーベルと契約するもデビュー寸前で白紙となる。その後もバンド活動に専念。2001年、バンド解散後、もの作りの道を志す。独学による知識と町工場での経験により、設計、製造技術を習得。2003年、有限会社バルミューダデザイン設立
出典:WIRED.jp
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