「ヤッコさん」の愛称でおなじみのスタイリスト、高橋靖子さん。何とスタイリスト歴は50年を超えたそうです。日本のスタイリストの草分け、高橋靖子さんの展覧会とヤッコさんについてまとめました。
高橋靖子さんの展覧会が東京で開催!
YACCO SHOW ー Let’s enjoy my Dream Box ! ー
スタイリスト歴50年を超えた高橋靖子さんの展覧会が東京で行われます。
このフライヤーのアートディレクションは風とロックの箭内道彦さんが担当、撮影は長年高橋靖子さんと親交があり、デヴィッド・ボウイを撮り続けた写真家・鋤田正義さんが担当したそうです。
2人が担当することを知って、靖子さんはビックリして感動もしたそうです。
開催場所
- B GALLERY (BEAMS JAPAN 5F)
最寄り駅はJR新宿駅または東京メトロ新宿三丁目駅です。
建物に大きく「BEAMS JAPAN」と書かれています。
住所:東京都新宿区新宿3丁目32−6
開催日時
- 2017年1月14日(土)~2月12日(日) 11:00~20:00
会期中は無休で、入場料は無料です。
展示内容
YACCO SHOWは高橋靖子(ヤッコ)さんの「スタイリスト歴50年のビックリ箱」です。
ヤッコさんが、50年の時が流れる間にいつもワクワク、そしてもがきながら作ってきたものが詰まっている展示になっているそうです。
展示予定のものは、
- 忌野清志郎、布袋寅泰、中村達也などのロック・ミュージシャンたちのステージ衣装
- 携わってきたCMや広告などの関連資料
- ヤッコさんが出演するTV映像
- 親交の深い人たちとの愛のこもった思い出深い宝物
などだそうです。
著名なミュージシャンのステージ衣装以外にもヤッコさんは色々なCMや広告のスタイリングを手掛けてきたので「え!これも?」という作品も見つかるかもしれません。
開催概要についての詳細はB Galleryのウェブサイトで確認できます。
高橋靖子さんとは?
プロフィール
ヤッコさんは1941年生まれの現在75歳。
幼いころに、子どもがいなかった叔父夫婦の養女となって茨城県で育ったそうです。
ヤッコさんは1960年代半ばにスタイリストの仕事を始めて、日本で初めて「フリーランスのスタイリスト」として認められた(スタイリストとして確定申告をした)すごい人です。
ヤッコさんのスタイリスト歴は50年以上ですが、学校を卒業してすぐにスタイリストになったわけではなく、早稲田大学政経学部在学中に広告コピーの賞を受賞、そして卒業後、電通にコピーライターとして就職します。
しかし、広告代理店での仕事は好きになれず、数ヶ月で退職して、そのうち原宿セントラルアパートにあった広告制作会社「レマン」に遊びに行くようになり、東京オリンピックの年(1964年)のお正月にはその会社に自主的に出勤するようになっていたそうです。
「原宿セントラルアパート」は、現在の東急プラザ表参道原宿店が建っている場所にあり、多くの有名クリエイターが事務所を構えていた建物です。
当時は現在のように「スタイリスト」という職もなければ、撮影のために「リース」するというシステムもなかったため、ヤッコさんは撮影に必要なものを集めるために色々なところを駆け回って「スタイリストのような」仕事を担当することが増えていったそうです。
そして1971年にロンドンに渡って、東京でも交流のあったファッションデザイナーの山本寛斎さんのショーを成功させ、翌1972年にはデヴィッド・ボウイのステージ衣装のスタイリングを手掛けます。
この番組では「デヴィッド・ボウイを創った3人の日本人」として、デザイナーの山本寛斎さん、写真家の鋤田正義さんとともにヤッコさんも紹介されています。
ヤッコさんによると、成功するためには好奇心に従って行動し「好機を逃さないこと」と「自分に合ったニッチ市場を見つけること」が大事だそうです。
デヴィッド・ボウイと仕事をすることになったときも、自分から行動してそこからすべてが始まったそうです。
ヤッコさんは75歳になった今も現役のスタイリストとして、広告のお仕事を中心に活躍されています。
有名な企業もたくさん手掛けているので、是非展覧会でチェックしてみてください。
エッセイ「表参道のヤッコさん」をはじめ、本もいくつか出版されています。
まとめ
- スタイリストの高橋靖子さんの展覧会がビームスのB Galleryで行われる
- ヤッコさんのスタイリスト歴50年のワクワクやビックリが詰まっている
- ヤッコさんは今も現役のスタイリストとして活躍している
スタイリストという仕事は体力も精神力もいる仕事だと思いますが、ヤッコさんはいつも笑顔で本当に素敵な方ですね。